デザインアート思考™
OCHABI 学校法人服部学園

はじめに

平成29年度 成果報告書 文部科学省「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」

クリエイティブ分野(デザイン)

事業名 「スマホでキャリア・アップ『新規事業開発型デザインアート思考™』
社会人学び直しプログラム開発実証」

平成28年度文部科学省事業「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」において、事業名「スマホでキャリア・アップ『新規事業開発型デザインアート思考™』社会人学び直しプログラム開発実証」を実施しました。その事業の中でクリエイティブ体験の少ない一般社会人を対象にデザインアート思考™を用いて「絵が描けるようになる」ことを目的とした授業教材EMBODYING・UNIT1を開発しました。平成29年度はそれを引き継いで、一般社会人が「デザインできるようになる」ことを目的としたEMBODYING・UNIT2のプログラムを開発し、ターゲット条件の異なる複数の実証講座を実施しEMBODYINGⅡプログラムの有効性を検証しました。

背景
大手優良企業や世界的にビジネスを展開するコンサルティング・ファームにおいて、新規事業型のイノベーションを起こすためには、従来の「企業常識に捉われない新しい情報インプット視点」が強く求められています。従来は、こうした視点はトップマネジメントクラスかマーケティング局レベルが把握することが使命でした。しかし世界のビジネス常識があまりに急速に変化するので、今日では企業に属するすべての社員が世界のビジネスの流れを把握する能力が必要とされるようになってきています。イノベーションのシーズは現場にあるので一人一人の社員が、こうした「重要情報を瞬間的にチョイスできる能力」を持つことが企業生き残りのカギを握っていると言っても過言ではなくなりました。こうした時代ニーズを背景として「デザイン思考やアート思考」といったクリエイティブな感性を求める風潮が強まってきています。